ミスチルは楽曲主義か…バンド主義か!?
今日、たまたま「Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜」の7曲目「つよがり」を聴いていたら、
アルバム「Q」の原曲とは随分、雰囲気が違うなぁと思いました。
その原因はキーボード小林さんのピアノが原曲とは違うテイストで、
ジャズのようなメロディ、リズムで奏でていたからと思っています。
原曲の雰囲気を変えているのは、メンバーからの強い要望によるものか、
または独りよがりによるものなのかは、定かではないですが。
聴いてて違和感を覚えるほど。
あの大サビの崇高な桜井さんのファルセットが頭のなかに入ってきませんでした。
小林さんが「Mr.Children "HOME" TOUR 2007」からサポートメンバーとして加入してから、
そのLIVEでの影響力のみならず、それ以降のアルバム制作にも影響をもたらしています。
そこには賛否両論があり、良い面と悪い面が共存しているかと思います。
ただ、ミスチルはあくまでも主に「楽曲主義」で、ここまで活動してきたので、異を唱えすぎるのもどうかと思いますが。。。
その楽曲主義を如実に出したのが、
1992年に発売された2枚目のアルバム「KIND OF LOVE」の2曲目「All by myself」からではないでしょうか?
その前のアルバム、つまりファーストアルバム「EVERYTHING」では、バンド編成で作られた曲が多く、イントロ、間奏などを含めて、曲の雰囲気をバンドの音で作っていました。
今、その「EVERYTHING」を改めて聴くと、少し違和感はありますが、
変わらない桜井さんのメロディセンスと、そのメロディを引き立たせるバンドの演奏は、今と変わらないかと思います。
そして、2枚目のアルバム「KIND OF LOVE」の1曲目「虹の彼方へ」はその「EVERYTHING」のバンド編成そのままで作られた曲で違和感はないですが、
2曲目「All by myself」では、
イントロから「あれっ!?」って思わせる雰囲気です。
バンドというより楽曲として成立している、言わば「桜井和寿」がソロとして歌っているような曲になるかと思います。
そして、この曲で初めて作詞・作曲のクレジットが「桜井和寿」と「小林武史」となりました。
それ以降、小林さんはミスチルのプロデューサーでありながら、曲作りにも関与するようになりました。
そして、今やLIVEにもキーボーディストとして参加しています。
ミスチルの曲が好きなのか。
桜井さんのメロディや声が好きなのか。
ミスチルというバンドが好きなのか。
一概に言えないところが、ミスチルの魅力ではあるかと思いますが、
楽曲主義に偏りすぎると、違和感があると自分は思っています。
ミスチルは時には、完璧じゃない演奏、不安定なメロディラインが、良かったりするのかなと。。
あの「深海」や「DISCOVERY」に収録されている曲のような。。
みなさんはどう思いますか?